こんにちは。ぽんすけ先輩です。
中年のダイエットって非常に難しいことを知っていますか?
10代の頃であれば食べても太らなかったのに、20代後半ともなると学生時代の体型を維持できない人は多いはずです。
実際、男性・女性ともに約8割の人は10代よりも体重増加をしたという統計があります。
20~30代って急激な体重増加をする人が多く、非常に体重のキープが難しいのです。
ここでつまづいてデブになり非モテ男になるのか、スリム体型を維持してモテ男になるのか運命の分かれ道なのではないでしょうか。
今回僕がお伝えしたいのは、痩せたいからといって、むやみに運動や食事制限するのではなく、自分の体質を知り、それに応じた漢方を取り入れることで痩せやすい体になっていくということです。
ダイエットに漢方を取り入れてみようかな?と考えている方は参考にして下さい。
目次
肥満はなぜ起こる?

一般的に、肥満は「食べすぎ」・「運動不足」が原因で起こると言われています。
一方、漢方では「食べすぎ」・「運動不足」の他に「その人の体質に原因がある」と考えられているのです。
特に、胃・十二指腸・腸などの「脾胃(ヒイ)」と呼ばれる臓器の働きが正常じゃないと言われており、消化や吸収、そして代謝の3つが肥満に大きく関わります。
このように漢方では、
- 食べ過ぎるのはどこに問題があるのか?
- たくさん食べていないのに太るのはどこに問題があるのか?
これら2つの内容に着目して適切な対処がされます。
よって、漢方は、その人の体質に合わせた治療を行うことで的確な効果が期待できるというわけです。
漢方がアラサー男のダイエットに効果的な理由

東洋医学、漢方では体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると言われています。
この3つの要素が、互いに関わり合いバランスをとって全身を巡っています。
[aside type=”boader”]
「気」:生命活動の源で、体力、免疫力に関わる。
「血」:全身に栄養を運ぶ働きを担う。
「水」:血液を除く体内の水分。循環することで内蔵機能が活発になる。
[/aside]
気・血・水の1つでも不足したり滞ってしまうと、体に不調が生じてしまい、肥満もそのひとつに該当します。
特に「脾臓」と「腎臓」は肥満と深く関わっており、ダイエットを考える上で、必ず気にしないといけない臓器です。
肥満といっても、タイプは人それぞれです。
漢方では体質ごとに飲むものが異なるので、まずは自分の体質を知ることが必要です。
次の項目で自分の体質を診断していきましょう。
自分の体質を診断しよう

①~④の質問で、自分が該当する項目はどれか確認します。
一番当てはまった項目が多かったグループがあなたの体質タイプです。
[box class=”green_box” title=”診断結果”]
①が一番多かった人:湿熱タイプ
②が一番多かった人:気滞瘀血(オケツ)タイプ
③が一番多かった人:気虚タイプ
④が一番多かった人:寒湿タイプ
[/box]
[box class=”glay_box” title=”①の質問”]
□暑がりである
□夏が苦手
□太っている、太り気味である(標準体重以上)
□甘いものや脂っこいものが好き
□便秘気味である
□便が便器にべったりつく
□のどがよく渇く
□ニキビができやすい
□人から「口臭がする」と指摘される、口臭の自覚がある
□赤ら顔である
[/box]
[box class=”glay_box” title=”②の質問”]
□ストレスをよく感じる、ストレスが多いという自覚がある
□ため息を頻繁につく
□気分によって体調が変化する
□肩こりや頭痛がする
□いつも同じ姿勢でいることが多い
□脇や胸が張る(だるい)
□ゲップやおならが出やすい
□顔や手の色がくすんでいる
□あざやシミが出やすい
□舌裏の静脈が太く浮き出ている
[/box]
[box class=”glay_box” title=”③の質問”]
□風邪をひきやすい(季節ごとに風邪をひいている)
□いつもだるい
□動くとさらに疲れが増す
□少ししか動いていないのに息切れすることが多い
□虚弱体質
□顔色が悪い(顔色が青白い)
□肌に弾力がない
□声が小さい、か細い
□汗が出やすい
□胃下垂
[/box]
[box class=”glay_box” title=”④の質問”]
□食欲がない
□胃腸が弱い
□下痢気味
□冷たいものをよく食べたり飲んだりする
□冷え性
□むくみやすい
□梅雨の時期や雨天時に体調が悪くなる
□偏頭痛が起こる時がある
□嘔吐やはきけが起こる
□常に口の中がネバネバしている
[/box]
①湿熱タイプの特徴
暴飲暴食で胃や腸がつかれやすく、老廃物や脂肪をため込みやすい特徴があります。
メタボ体型で、酒や脂っこいものが好きな人が多いです。
明らかにカロリー摂取がオーバーしているのに、便秘がちという特徴もあります。
②気滞瘀血タイプ
ストレス、偏食、過労で「気」や「血」のめぐりが悪い特徴があります。
ストレスをため込みやすい人、ストレスをため込むと体に変化が起こる人が当てはまります。
③気虚タイプの特徴
胃や腸の機能を活発にする気が不足しているという特徴があります。
筋肉を支える力が弱く、肌にハリがない人が多いです。
見た目が不健康な感じに見える人が当てはまります。
④寒湿タイプの特徴
余分な水分がたまり代謝がダウンする特徴があります。
冷え性ぎみの人、下痢をしやすい人が当てはまります。
①湿熱タイプの漢方
ダイサインS「コタロー」大柴胡エキス錠
漢方の古典「傷寒論(しょうかんろん)」(後漢時代)に記載されている内容に基づいてつくられたエキスを飲みやすく錠剤としたものです。
ダイサインSは、体格がよくガッチリ太め体型の方で
便秘の傾向があり、血圧も高め、よく肩がこったり頭痛がするような場合に服用されます。
防風通聖散エキス「細粒」

【第2類医薬品】 防風通聖散料(ボウフウツウショウサン) エキス錠 至聖 396錠 【3個セット】(4987416034514-3)
防風通聖散には、“防風”や“麻黄”など病因を発散して治す発散性の生薬を中心に、
熱や炎症をさますもの、便通をよくするもの、無駄な水分を取り去るもの、あるいは血流をよくする生薬などがいろいろと配合されています。
これらが一緒に働くことで、よりよい効果を発揮します。
腹部に皮下脂肪が多い、便秘がちな人などに用いられます。
通常、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘などの治療に用いられます。
②気滞瘀血タイプの漢方
漢方桃核承気湯エキス顆粒

「桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)」は、漢方の活血化オ剤(カッケツカオザイ/オ血をとる薬方)です。
オ血とは俗に“血の道”ともいわれ、微小血管の血流がわるくなり停滞することです。
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな方の、便秘、腰痛などに効果があります。
加味逍遙散エキス顆粒
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘がちの人向け。
血液循環をよくして体をあたためる一方、のぼせなど上半身の熱をさまします。
また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。
冷え症、虚弱体質、更年期障害、血の道症注、不眠症などに効果がある。
③気虚タイプの漢方
漢方六君子湯エキス顆粒
「六君子湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春[マンビョウカイシュン]』に記載されている胃腸虚弱者に用いる薬方です。
胃腸の弱い方で、食欲がなく、疲れ易く、貧血性で手足が冷えやすい方の
胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に効果があります。
防巳黄耆湯錠

すぐに汗をかいたり、暑くないのに汗が出るという多汗症や、ぽっちゃり水太り肥満症、
また、むくみや関節が腫れたり痛みがある人に効果があります。
お腹を下す作用の成分は含まないので、下痢気味の人でも安心して飲めると思います。
④寒湿タイプの漢方
漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒
「気」を補って動悸、のぼせの症状に用いられるとともに、
4つの生薬処方で水分の偏在を調整して溜まった「水」をとり除きます。
めまい、耳鳴りを感じることが神経への負担となるので、その症状にも対応します。
不安やイライラしやすい神経症にも効き、症状を改善します。
五苓散
「五苓散」は、水分代謝がうまくいかずに、体のあちこちに水分が散らばってして異常が現れる「水滞」という症状を改善する代表的な処方で、口の渇きや尿量の減少やめまいなどのある方のむくみ、頭痛、下痢などに使用されます。
「五苓散」の適応症は多く、さまざまな浮腫(むくみ)、急性胃腸炎、下痢、頭痛、暑気あたり、二日酔いなどの吐き気やむかつきにも用いられます。
タイプ別 ダイエットに効果的な習慣と食べ物
漢方を服用しつつ、ちょっとした習慣を取り入れることで、より痩せやすい体に変化させることができます。
ここでも、タイプ別に「習慣化するとよいこと」について挙げます。
①湿熱タイプは運動をするべき

「食べすぎ」や「ためこみ」が習慣化している湿熱タイプは、日常的に運動を取り入れるとさらに痩せる体質になります。
特に有酸素運動は非常に有効です。
ウォーキングやランニングを積極的に取り入れていきましょう。
それすらも嫌な人は、ストレッチからまずはスタートしてください。
風呂上りの5~10分間程度だけでも効果的です。
[box class=”red_box” title=”効果的な食べ物”]
海藻類、食物繊維が多い野菜(セロリ、サツマイモなど)、夏野菜
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②気滞瘀血タイプはリラックス時間を確保するべき

ストレスや生活の乱れがひどい「気滞瘀血タイプ」は、リラックスできる時間と空間を積極的に確保するように努めましょう。
特に、寝る前はリラックスして上質な眠りにつくことを意識してください。
寝具にこだわるもよし、就寝前の風呂はシャワーで済まさず湯船につかると良いです。
さらに、アロマやヒーリング音楽なども気分を落ち着かせるのに非常に効果があると言われています。
風呂上りの5~10分間程度だけでも効果的です。
[box class=”red_box” title=”効果的な食べ物”]
緑黄色野菜(ニンジン、ピーマン、カボチャなど)、冷たい飲み物や甘いものは適量にする
[/box]
③気虚タイプは生活リズムを整えるべき

あまり食べていないのに太っていたり、運動もしていないのにすぐ疲れる「気虚タイプ」は朝起きたら朝日を浴びて体内時計を作動させることが必要です。
さらに栄養のある朝食をしっかりとり、一日のエネルギーを補給してください。
意識的に体を動かすようにすることで、体力が少しずつついていきます。
いろいろ張り切って始めても長続きしないのが、このタイプの特徴です。
無理せずマイペースで、できることから始めてください。
風呂上りの5~10分間程度だけでも効果的です。
[box class=”red_box” title=”効果的な食べ物”]
海藻類、豆、キノコ類
[/box]
④寒湿タイプは炭酸水の飲用を習慣化するべき

炭酸水を飲むことで、二酸化炭素が体に入ると、酸素が足りなくなった体が酸素を取り込もうとします。
その結果、血行促進に効果が絶大です。
これは運動した時と同等の効果があるといわれており、血流がアップすることで冷えの予防にもなります。
体温が1度上がると基礎代謝は13%アップすると言われていますので、冷え性解消だけではなく運動能力の向上につながります。
炭酸水は万能ですね!
風呂上りの5~10分間程度だけでも効果的です。
[box class=”red_box” title=”効果的な食べ物”]
温かく調理したもの(冷たいものは控える)
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以上、体質診断とそれぞれのタイプに効果的な漢方の紹介、そしてダイエットの効果を高めるためのおすすめ習慣について書きました。
痩せたいからといって、むやみに運動や食事制限するのではなく
自分の体質を知り、それに応じた漢方を取り入れることで痩せやすい体になっていきます。
参考にして下さい!