こんにちは。
ぽんすけ先輩(@ponsuke_senpai)です。
仕事仲間に「知的生産術がおすすめ!」と紹介され、さっそく購入し読みました。
頭にあまり残らないタイトルの本でしたが、中身はすごく良かったので書き留めておきます。
購入を検討されている方は、ぜひこの先をお読みください。
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165840.jpg” name=”嫁ちゃん” type=”l”]頭にあまり残らないって失礼すぎじゃない!?[/voice]
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]僕、正直者。でも中身はすごく良かったよお![/voice]

目次
著者の出口治明さんってこんな人
出口治明さんは、現在 立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をつとめています。
日本生命で約34年間勤め、その後ライフネット生命を設立した方です。
現在70歳、いわばバブル期を経験した団塊世代。
「苦労を美徳」と考える団塊世代は、
「上司の言うことは絶対」
「効率化を求めるより残業する社員の方が評価が高い」
というタイプが多く、時代が変わっても変化についていけない人が多いのですが、出口さんは全く違います。
その理由は、「知的生産術」を読めば分かりますよ~。
では早速紹介しますね。
これからの日本に必要なこと
出口さんは、これからの日本に必要なことを このように表現しています。
・短い労働時間で生産性を上げ、相対的に高い成長を目指すことが求められている
・労働時間ではなく、「成果」とそれをもたらす「アイデア」こそが、生命線
・長時間労働の工場モデルは、現代の働き方に全く見合っていない
かつての日本は、人口増加と高度成長期が重なり
どんどん生産⇒どんどん売れる⇒⇒儲かる!
という好景気に恵まれていました。
しかし、現代は人口減少、高齢化社会が進み「何もしなくてもお金が出ていく国」になってしまっています。
鬼のように労働するものの成長率は、先進国では最低レベル。
このままの働き方では、確実に衰退していってしまうということですね。
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]僕の会社でも「残業する人」が高評価であることは間違いないです[/voice]
自分の頭で考えるという能力
・新しい情報や知識を自分の頭の中に取り込むためには、幅広く学ぶことが必要
・学ぶ方法は3つ。たくさんの人と出会い、たくさん本を読み、たくさん旅をして経験を重ねる
・新しいアウトプットを生み出すためには、「人・本・旅」によるインプットが不可欠
これからの時代は、「身体的生産術」ではなく「知的生産術」が必要と言うことですが、知的生産術とは、自分の頭を使って考えれる能力のことを指します。
知識を取り込む方法として、「人・本・旅」が必要であると出口さんは述べています
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]僕は、「人・旅」についてはそこそこ経験を積みました。
圧倒的に足りないのは「本」かな~[/voice]
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165840.jpg” name=”嫁ちゃん” type=”l”]ぽんすけ先輩、現在猛烈読書進行中[/voice]
活字が苦手だった僕の読書ヒストリーは、こちらの記事にまとめています。よかったら読んでみてください。
[kanren postid=”4155″]
これからは女性が活躍しないと成り立たない
70歳の方が女性の活躍を推進するなんて、正直ビックリしました。
だってこの世代って「男は外で、女は家で」という分業が当たり前だと言う人が多い中、出口先生は違います。
・高齢化が世界で最初に進んだのはヨーロッパ
「高齢化に伴う出費を取り戻すためには、サービス産業の主たる需要者であって人口の半分を占める女性の活躍が不可欠である」という認識をヨーロッパの国々は持っている・世界一高齢化が進み、女性の登用が遅れている日本
・女性の活躍を妨げているのは、長時間労働を容認する労働慣習
ヨーロッパの考え方も素晴らしいですね。
事実、ヨーロッパの国々では女性の政治家、女性のCEOも多いです。
ドイツのメルケル首相、イギリスのメイ首相とか・・・。
なんでも、日本のとある財界人が「ヨーロッパの政治家はみんな女性に弱いのですね」と発言し失笑を買ったというらしいのです。
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]恥ずかしい!だれだよ、コイツ。アホだな[/voice]
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165840.jpg” name=”嫁ちゃん” type=”l”]恥さらし![/voice]
参考までに、ヨーロッパと日本を比較してみると・・・
ヨーロッパの労働時間:1300~1500時間、成長率:2%
日本の労働時間:2000時間、成長率:1%前後
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]働き方を変えないと本当にヤバいです[/voice]
知的生産性を上げるには?
・知的生産性を高めるには、社会常識を疑い根底から考える以外に道はない
<知的生産性を挙げる5つの視点>
①無限大ではなく「無減代」を考える:代えれないか?減らせないか?
②「なぜ」を3回繰り返す
③「枠」や「制約」の中で考える
④「数字、ファクト、ロジック」で考える
⑤考えても仕方がないことは考えない・ワーキングマザーは知的生産性が高い
・残業してでも100点の仕事をするのではなく、70点の仕事でもいいから、定時で終わらせる
ワーキングマザーが知的生産性が高いというのには納得です。
僕の会社でも、「子供の迎えがあるから早く帰らないと」と言いながら仕事を猛烈なスピードでこなすママがたくさんいます。
本当に脱帽です。
インプット、アウトプットを意識する
・アイデアが思いつかない、論理的に考えたり話したりするのが苦手な場合、「インプットの絶対量が少ない」ことが原因
・仕事が思うようにいかないのは、大抵の場合、インプット不足が原因
・仕事とはどんどんアウトプットすること
・生産性を上げるには、すぐにアウトプットする
・アウトプットの回数を増やせば、仕事も上達する
・インプットした情報を自分の言葉で置き換える(≒自分オリジナルの辞書をつくる)ようにすると、思考の軸ができる
僕のようなインプットがまだまだ足りない未熟者の場合、何を語るにしても、まずいんぷっと(情報量)を増やさないといけません。
圧倒的に自分の持っている言葉が少ないからです。
人に影響を与えている人は、みなさん先人に考え方を学んだ読書家です。
[voice icon=”https://ponsuke-senpai.com/wp-content/uploads/2019/01/20190127_165808.jpg” name=”僕” type=”r”]インプットが足りない人は、まずは圧倒的なインプットが必要!
そして、その都度間違ってもいいからアウトプットしていくことが成功への秘訣です![/voice]
部下の育て方、チームのマネジメントの方法
・上司にできるのは、部下に対して「今持っている能力を最大に発揮できる仕事」を上手に与えて、見守ること
・強い組織を作るための一番のポイントは、一人ひとりのメンバーの適性をよく見て、どうしたらチームが強くなるかをよく考えること
<人材配置のポイント>
①部下の適性や意欲を把握する
②短所は無視して長所を伸ばす
③全員を管理職に育てる必要はない
④サボる社員がいてもいい・一所懸命仕事をする上位2割の部下を味方につけること
・人生には「踏ん張りどころ」があるので、ひたすら必死に仕事に打ち込む時期があってもいい。しかしそれは、上司や先輩が強いるものではなく、自発的な行為であるべき
僕もマネージメントしている立場なので、どうしたら強い組織が作れるのだろう?と悩むことがあります。
「全員を少しずつレベルアップしていく」って理想なんですけど、現実はかなり難しいです。
なので、出口さんが述べている通り、「全員を管理者に育てる必要ない」という気持ちでいると、今までの空回りがなくなってきたように思います。
上位2割を味方につけろ!というのは、かなりその通りだと思います。
逆に味方につけれなかった場合、そのチームのマネジメントは失敗だと思った方がいいですね。
まとめ
「知的生産術」ってタイトルが意味不明だったのですが、中身を読むとこんな内容が書いてあり、とても参考になりました。
[box class=”yellow_box”]
・頭を使って生産性を上げろ
・女性が活躍できる日本にならなければいけない
・スピード重視で仕事を仕上げろ
・インプットをたくさんし、スピーディにアウトプットしろ
・上司の仕事は部下のサポート役
[/box]
出口治明さんの本は初めて読みましたが、こんな70歳の人がトップでいてくれる会社・学校だったら、みなさん行きたくなりませんか?
会社嫌いな僕でも、この会社なら勤めることができそうです(笑)
というわけで、みなさん立命館アジア太平洋大学に入学しましょう!
冗談です!
では、これにて書評おわります。

PONSUKEパイセン